六年目の介護
94歳の父と 90歳の母は
この冬もなんとか春を迎えられそうだ
朝も寝床からはい出してトイレにいき
コタツのテーブルに足をいれている
朝食は 牛乳 チーズ 焼きニンニク
熱々の卵ご飯 ネギ鮪の味噌汁
野菜 漬物 佃煮が 十品ぐらい
じか箸で食べている
昼食は
農協食材の蟹玉スープをおじやにして
有り物のおかずに地元苺とポンカンに
デザートは カリントウ
夕ご飯は 虹鱒の塩焼き 焼き牡蠣と
甘海老の生食 半なまの牛肉
作り置きのおかずに林檎チョコレイト
デイに行く前に 雪が消えた県道を
父は歩行器で 母は杖をつきながら
50mぐらい ゆっくりと歩く
六年まえに 保健婦さんが
介護を 永くしていると
悟りの世界に たどり着きますよと
言われたことがある
フーフー いつになるのだろうか?
東京都渋谷区 宮地 敏 63歳
実父母の介護
兄弟で新幹線遠距離介護・東京⇔群馬
(更新:2010/03/30)
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