コラム男の介護

仕事と介護の両立

私は母親の在宅介護のため、2007年秋に20年程勤務した医療専門出版社を退職。フリーランスの医療ジャーナリスト、編集者として、自宅を事務所に仕事をしています。今年から母の介護度が4にまで上昇し、歩行や立つことが困難になり、介護が結構大変になってきました。これまで家事全般に関しては経験があり何の不便も感じていなかったのですが、慣れていないトイレの世話には本当に苦労しています。
 私もフリーになってから、コンスタントに仕事があり、仕事に意欲もあるため、「仕事と介護の両立」が最大のテーマです。地方出張等も、時たまあるため、訪問介護、デイサービス、ショートステイ等も最大限に利用しています。
 これまでに医療機関や介護事業所を数多く取材してきましたが、ケアマネジャーやヘルパーさん等、介護に携わる人達の大変さや苦労が身に染みて分かるようになりました。これまで大所・高所から雑誌等に原稿を書いてきた自分自身の未熟さを痛感すると同時に、介護・医療現場で仕事をする人達への「想像力」が培われたのが、一つの収穫と言えるのかもしれません。言い換えれば、複眼的に物事を見られるようになったということです。在宅介護の先輩方と情報交換の機会を作り、参考にしたいというのが動機です。

京都府 Y.Tさんからのおたより。

(更新:2012/05/09)
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